2016/10/12 23:35
本日は当店の目の前にある鹿北小学校へ緑茶の手揉み講座に行ってきました。
毎年小学四年生を対象に山鹿市茶業青年会のメンバーで行っている体験型の学習です。
今回は岳間製茶の中満さんのご指導のもと小学生のみんなに摘採してきた生葉を急須で飲む状態まで加工してもらいました。
まずは、熱した釜に生葉を投入し手でかき混ぜながら熱を加えて生葉が発酵するのを止めます。これが緑茶(不発酵茶)の加工方法の最初のポイントです。
次に「ねこぼく」といわれる敷物の上でお茶を揉んで中の水分を絞り出していきます。しばらく揉んだら再度釜に戻し炒り、またねこぼくの上で揉みます。この作業を何度も繰り返し行うことで生葉がだんだんとお店に並んでいる状態に近づいていきます。
約一時間頑張って完成したお茶がこちら!!昔は各家庭で収穫時期にこの作業を行い一年間飲むお茶を作っていました。今では機械で加工をするのですが、この人間の動きをもとに機械は作られています。また釜炒りの他に蒸気で熱を加える方法もあり当店は蒸製のお茶を作っています。
さて、出来立てのお茶は香りもよくみんな早く飲みたいと興奮。
飲むと美味しいとみんな大満足のようでした。やっぱり自分で頑張って作ったお茶は格別ですよね。
最後は全員でお礼を言っていただき、将来の鹿北町を背負って立つ子供達とも触れ合えることができました。
今回の学習を通して普段何気なく飲んでいるお茶がこうやって作られているということを学んでもらえたかと思います。
大変手間がかかりペットボトル茶も普及した今、こういった昔の人の文化や知恵を残していくことも大切だと感じました。
自分で作ることは無くなっても作り方を知っているだけで次から飲むお茶選びの要素になったり、ちょっとした話のネタにもなるかもしれませんね。